BUILD with Portierra

BUILD with Portierra｜#003

限りなくシンプル
足あたりが良く長く履けるスリッポン・サンダル
春から秋の革靴の提案

￥２９７００（税込）〜

受注生産

サイズ：22.5cm~28.5cm UNISEX

ご注文から約4週間でお届け

Design

シンプルであり穏やかな、一枚の革を纏う

　１枚の革で覆われたアッパーのデザインは、内側の土踏まずから踵にかけて、緩やかな曲線を描きます。内側に折り畳まれたアッパーの切り口。縫い目のないその線はあいまいで、穏やかな印象になるように。これは柔らかく、しなやかな革の質感を一層ひきたたすための細工。一枚の革を纏う（まとう）。そのシンプルな佇まいを足もとに。

革の隙間から、
見せるコーディネイトの提案

　例えばクロップド丈のボトムスに素足で履く００３（本品）は、男女ともに暑い夏の日のコーディネイトに欠かせない存在になってくれるはず。ですが注目したいのはそれ以外の季節。肌寒い春秋は、靴下で合わすことも楽しんでいただけます。お気に入りの靴下を靴の内側からチラリと見せ、変化に富んだ足元のコーディネイトを。

甲で歩く
履き心地をもっと

　スリッポンタイプのサンダルでありながら、足の露出は少なめ。その理由の一つが、歩行のしやすさを促すため。甲の一番高いところをきちんとアッパーが覆うことにより、足を蹴り出した時に靴がついてきてくれます。靴はファッション・アイテムであるのと同時に、足を守る大切な道具であることを忘れてはいけません。

Materials

そよぐ風をイメージした革

　このプロジェクトのための素材選び。アッパー素材を探していました。イメージは「そよぐ風」。マットなスムースレザー、革の繊維に少し空気を孕んだ、ふわりとした肌触り。たどり着いた先は「ポルティラ」と呼ばれる、人にも環境にも優しい革でした。

生産者は兵庫県たつの市にあるタツノラボ。その独自の製法は、なめし時に有害な重金属、化学物質を使用しないため、環境にも肌にもやさしい革となっています。本来は日本全国で増え続ける野生獣の皮をなめすタンナーですが、今回は特別に、野生獣ではない牛革と豚革を作っていただきました。そして今回は限定でジビエレザー（野生獣を使用した革）を使用した靴もオーダーいただけるようになりました。

におわない靴中の秘密と
足なりになってくれるミッドソール

　本製品には、足の裏が触れるミッドソールに、約４ミリ厚のフルタンニンレザーを使用しています。植物の渋でなめされ牛の革は、匂いのもとである汗を吸収し、分解する効果があります。また水分を含んだミッドソールは柔らかくなり、体重のかかった部分を押し下げるので、履き手の足の形に馴染んでくれます。

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95％をレザーで占める理由

　本製品に使用される革の割合は95％を占めます。（残りの5％は靴紐や、ソールの中に入るコルク。シャンクと呼ばれる鉄製の芯など）。そのうちの約50％はアッパーのパーツに。残り約50％はソールやヒールといった底周りのパーツに分けられます。すべてのパーツに使用される革は吸排出性に富み、汗を吸いやすい性質を持っています。

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フラットより、少しだけ高いヒール

出来上がった試作品を履き込んで、気づいたことがありました。アッパーの踵の縫い目がパンクしてしまったのです。これはヒールが低いうえに、デザイン上、踵に硬さを持たせていないため、足が後ろに下がり、地面と擦れてしまっていたのです。調べていくと、フラットヒールの靴に、この症状が多く見られることが判明しました。そこでヒールを６ミリ高くし、それを改善。その結果、出来上がった、フラットよりほんの少しだけ高いヒールは、履いた時の見た目を、よりスマートに見せながら、故障の原因を抑えるヒールとなりました。

Story

慎ましく
清楚である
スリッポン・サンダル

　
　“足を守る道具、その条件を満たす靴“という観点からサンダルを見た場合、それをデザインするのはとても大変なことだと感じています。何故なら靴とは違い、肌の露出している部分が多いサンダルは、歩行時に踵が浮くことがしばしば起こるからです。足と靴とが密着していなければ、当然歩きにくく、下手をすれば身体へ何らかの不具合が起こることもあるでしょう。ファッションアイテムでありながら、同時に道具としてきちんと機能するサンダルを目指すこと。これらをいかにクリアするかが本作の課題のひとつでした。

ストーリーを読む

Size

長く履くためのサイズ選び。

サイズは少しタイトな作りをしています。通常の靴より肌の露出部分が多いので、あまり緩く履いてしまうと踵が抜けて歩きづらくなることがあります。ですので、最初は少しきつめに履いていただき、馴染んでジャストサイズになるのが理想です。

サイズは0.5cm刻みで22.5cm~27.5cmまでお選びいただけますが、その他のサイズをご希望のお客様は、お気軽にお問い合わせください。また、サイズ選びに不安がある方は、試着用のシューズをお送りすることも可能ですので、こちらもお気軽にお申し付けください。

１７０cm男性

　標準よりやや甲が高め。普段は薄手の靴下で25.5cmの革靴、厚手の靴下で26.0cmの革靴を履いています。スニーカーは26.5cmを履くことが多いです。本品26.5cmを素足で履いてタイトめのフィッティングでしたが、決してきつくなく、馴染めばジャストサイズになりそう。薄手の靴下で26.5cmを履いてみたところ、素足の時より締め付けはありましたが違和感はなかったので、26.5cmを選びました27.0cmは靴下で履くには良いかもしれませんが、素足だと大きい気がします。

１６０cm女性

　標準より横幅が広め。普段は薄手の靴下で23.5cmの革靴、厚手の靴下で24.0cmの革靴を履いています。スニーカーは24.5cmを履くことが多く、本品23.5cmを素足で履いて少しタイトなフィッティングでした。次に薄手の靴下で24.0cmを履いてみたところジャストサイズ。結果、素足で履くときは23.5cm。靴下で履く時は24.0cmとの見立て。素足で履くことが多いため23.5cmを選択。

Spec

BUILD with Portierra / 003 スリッポン・サンダル
サイズ：23.5cm

アッパー：ディアスキン・ジビエレザー
ライニング：ポルティラ・ライニング・ブタ革
ミッドソール：牛革
アウトソール：牛革
ソール：ゴム

靴の長さ：255mm
靴の横幅：93mm
ヒール高さ：19mm
踵までの高さ：80mm
片足の重さ：223ｇ
＊製品により個体差あり

BUILD with Portierra / 003 スリッポン・サンダル　
サイズ：25.5cm

アッパー：ポルティラ・牛革
ライニング：ポルティラ・豚革
ミッドソール：牛革
アウトソール：牛革
ヒール：ゴム

靴の長さ：275mm
靴の横幅：95mm
踵までの高さ：82mm
ヒール：19mm
片足の重さ：301ｇ
＊製品により個体差あり

Repair

リペアをしながら長く履ける、愛着ある革靴を。

履き続けるうちに、減ってきた踵や爪先のゴム部分を交換し続ければ、靴は長く履くことができます。そうこうしているうちに、アッパーのミシンステッチの飛びなどが出てきますが、使い込むほどに起こる大小様々なトラブルの大体を直すことが可能です。

ご購入後。もしも何かしらの不具合が出てきましたらお気軽にご相談ください。リペアを施しながら、長くご愛用いただきましたら幸いです。

リペア価格

踵１層交換：２２００円（税込）

前ハーフソール交換：２２００円（税込）

＊リペアをご希望の方は、コンタクトフォームよりお問い合わせください。

How To Order

店頭でのオーダーの方法

1. 工房店オープン日程でご来店ください。

2. 足の採寸をし、サイズを決定後、アッパーの色素材、ソールの製法・形状など、細かなことを決めていきます。もし「こんな感じのアレンジをしたい」など、ご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。

3. 約６週間後に納品いたします（ご来店 or 発送）。

サイズ、カラーともに決まっている場合

1. オンラインストアにて決済ください。

2. 約６週間で発送いたします。

サイズ、カラーのいずれか、もしくはどちらも迷っている場合

1. オンラインストアにて決済ください。決済時コメント欄に「サイズ選びで迷っています」や「カラー選びで迷っています」や「サイズ、カラーともに迷っています」等、お書き添えください。

2. メールにてご連絡を差し上げます。サイズで迷っている場合は試着用のシューズをお送りしたり、カラーで迷っている場合は革の端切れをお送りすることも可能です。＊上記の場合、返送時の送料はご負担いただきます（工房からお客様の元へお届けする送料は無料です）。

3. ご注文から約６週間で発送いたします。