kokochi sun3 / zanpano
目指したのは、一生履ける
使うほどに馴染む道具としての革靴。
Design
線と重、その対比と機能美について
フェデリコ・フェリーニ監督作品「道」の主人公・ザンパノにインスパイアされ出来上がった本作。強さと弱さ。一人の人間の中に同時にある、相反する気持ち。それが人間らしさを形成する要素となっていると映画の中のザンパノを見て感じました。そこでそれらを、靴のデザインに落とし込むとどうなるだろうと、出来上がったのが本作。デザインのテーマは対比。堅牢なソール。履き口の踵へ下がっていく優美なライン。靴のボリュームに対する、様々な線の重なりをお楽しみいただけます。
踵へ落ちる
通年履くためのデザイン
靴紐を結んだところから、踵へのラインは、緩くカーブを描きながら下がっていきます。履き口のラインに高低差をつけたのは、夏場にも快適に履いていただきたいから。履き口が地面と並行なブーツの筒は、どうしても暑苦しく見えてしまいます。ザンパノの履き口のラインなら、通年とおして、様々なコーディネイトで楽しんでいただけることでしょう。
Technique
製法の選択と、ソールの素材でカスタマイズ
本品をオーダーの際は、アッパー(甲のデザイン)部分の色・素材以外に、ソールの製法もお選びいただける製法が2つ。一つは、中底とアッパー、ウェルトを掬い縫うハンドソーンウェルテッド製法。もう一つは、アッパーの側面にチェーンステッチをかける、ノルベジェーゼ製法。いずれも見た目は異なり、手仕事の技を使った、リペアをしながら長く履くための製法です。また、お選びいただけるソールの素材も様々。レザーソールはもちろん、ビブラム社製の選りすぐりのラバーソールを選択いただけます。
Materials
長く履き続けるための
老舗タンナーの業
環境に配慮した、
人にも地球にも優しいライニング
におわない靴中の秘密と、足なりになってくれるミッドソール
95%をレザーで占める理由
本製品に使用される革の割合は95%を占めます。(残りの5%は靴紐や、ソールの中に入るコルク。シャンクと呼ばれる鉄製の芯など)。そのうちの約50%はアッパーのパーツに。残り約50%はソールやヒールといった底周りのパーツに分けられます。すべてのパーツに使用される革は吸排出性に富み、汗を吸いやすい性質を持っています。
Size
長く履くためのサイズ選び。
いかに足と靴に隙間なく履くかが、革靴と長く付き合う方法だと考えます。最初は少しタイトにサイズを選ぶことをお勧めします。そのうちに、徐々にアッパーの革が伸びてきて、心地よい履き心地になるでしょう。その頃にはソールも屈曲しやすくなっていると思うので、それも相まって、自分の足のように機能してくれる革靴となってくれるはずです。長く履くための革靴です。サイズ選びをきちんとサポートいたします。できればご来店を。それが叶わない場合は、お気軽にお問い合わせください。
Repair
「履き捨てる」はもうやめた。
リペアをしながら長く履ける革靴の育て方。
Aging
履き手を映す鏡のようなもの。
定期的にクリームを塗り、ケアをしながら履いていくと、次第に靴の表情は変化していきます。履き手の足なりに、甲に皺が入り、履いて来た環境で革の色も変化します。何年も履き続けたザンパノを眺めながら、ともに歩んできた人生を振り返る。使い手それぞれに違った人生があるように、靴もまたそれぞれに育ちます。私たちを映す鏡のようなエイジングが、美しくありますよう。
Story
10年の歳月を経て復刻。
使うほどに馴染む、一生履ける靴を。
FAQ
店頭でのオーダーの方法は?
- 足の採寸をし、サイズを決定後、アッパーの色素材、ソールの製法・形状など、細かなことを決めていきます。もし「こんなふうに履き続けたい」など、ご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。
オンラインでのオーダーの方法は?
- オーダーいただいてからの納期が、約3ヶ月です。そのためオンラインストアでの注文が、システム上、ご利用いただけません。つきましては、サイズや色・素材などのすり合わせも含めまして、一度お問い合わせいただきましたら幸いです。お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。