kokochi sun3 /kamma
大人のための新しい
革靴の在り方の提案
Design
つま先の斬新なカッティング
気を衒ってデザインされた線よりも、たまたま出てきた、もしくは様々な外的要因により、必然的にそうしなければならなかった線が、予想打にしなかったデザインとなることがしばしばあります。初めて見た時に「違和感」を抱く、靴の先端に弧を描く線。それは構造上、そこになければならなかった線なのです。新しく美しいものの初見は「違和感」から始まります。それが徐々に世に浸透し、美しいと認識されるものに変わっていきます。デザイン面からではなく、構造上必然的に施された前衛的な線が、足元を彩り、履いてくださる皆さんの心を高揚させてくれることを願っています。

クラフト感あふれるバックサイド
手縫いで縫い合わせられた踵のパーツ。そして、かしめられたプルタブ。レザークラフトの技法をふんだんに使用し、革靴感をできるだけ排除したデザインは、素朴で親近感のある雰囲気を醸し出しています。履きはじめはしっかりと立っている踵ですが、使い込むと徐々に落ちてきて、こなれた感じが出てきます。使い込み、また違った表情になる様をじっくり観察しながら履いていただきましたら幸いです。
Materials
雪のように革を覆う蠟について
本品に使用できるアッパーの素材はアラスカレザーのみ。イタリア・トスカーナ地方にあるタンナーLa Perla Azzurra社でなめされたそれは、革の中にロウを浸透させて出来上がります。表面に雪がうっすらと積もったようなスモーキーな表情の色目は、使い込むうち、擦れた部分のロウが取れ、次第に濃くなっていきます。その後色味は退色し、革本来のヌメ色に変化していきます。使う環境や頻度によって変化の仕方も様々。使い手の足元を彩ります。


耐摩耗性に優れた
ビブラム社製ソールを採用
靴のソール部分には、10ミリの厚みを持つビブラム社製・モアフレックス素材を使用したソールを採用しています。この耐摩耗性に優れた特殊なラバーソールは、交換の時期を伸ばしてくれるので経済的です。またその軽さにも定評があり、足元を快適にサポートしてくれます。すり減って無くなってくればオールソール交換も可能です。交換時、ソールのカラーを変えるのも面白いかもしれません。
95%をレザーで占める理由
本製品に使用される革の割合はおよそ95%を占めます。(残りの5%はソールや手縫の紐など)。そのうちの約50%はアッパーのパーツに。残り約50%はソールやヒールといった底周りのパーツに分けられます。すべてのパーツに使用される革は吸排出性に富み、汗を吸いやすい性質を持っています。

Aging
足を通すことで息吹を吹き込む
最初はどこか他人行儀で、量産の製品のように無機質な雰囲気があるように思う本品。ですが履き手がそれに足を通し、何日か過ごしていると、だんだんとそこに息吹が吹き込まれていくのが実感いただけます。横幅は履く人の足なりになり、屈曲を繰り返すつま先は反り上がってきます。踵から履き口までは、革が柔らかくなり落ちてきて、こなれた感が出てきます。それもそのはず。本品の出来上がりが無機質に見えるのは、木型を使わず作成されているからです。靴の形をした木型を使用しないということは、完成時、靴の“あの”立体的な形になっていないのです。出来上がった本品を履き慣らしていくと、なんとも愛らしい、立体的なフォルムが顔を覗かせます。アラスカ・レザーの革の経年変化と同様、形の変化も楽しみながら、長く履き続けていただければ幸いです。
Story
概念を超え、辿り着いた先。
革靴の在り方を読点で区切る。
手縫いで仕立てられたアッパーには、新しいマテリアル・アラスカを使用。ボトムにはビブラム社製の、耐摩耗性に優れたラバーソール。そして、それらふたつに挟まれる形で施された、革製のミッドソールがクラフト感を際立たせています。いつものような先芯や踵のカウンター芯はありません。履いた感じはスニーカーのようで、紐も解かず履けるほどルーズでイージー。そして心地よい。使い続け柔らかくなったアッパーのエイジングと、その対極にあるスポーティーな佇まいは、使い込むほどに独特の存在感を見せてくれるでしょうし、この靴の大きな特徴となってくれるに違いありません。
Size
サイズの選び方

身長170センチ 男性
普段25.5cmか26.0cmで、本品の表記サイズ5(26.0cm~26.5cm)を選択。少し大きめのサイズにしたのは、紐を緩く結んだまま脱ぎ履きをしたかったから。カウンター芯がない為、靴が踵に食らいつく感じがしてフィッティングは良好です。
身長160センチ 女性
普段23.5cmか24.0cmで、本品の表記サイズ2(23.5~24.0cm)を、ジャストサイズで選びました。表記サイズ3は大きすぎる印象でした。見た目は少し大きく見える印象がしますので、太めのパンツに合わせてもよいかと思います。

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