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kokochi sun3|THE LANDSCAPES
 
拝啓、郷愁
“箱庭”に詰め込んだそれぞれの景色

   
 
84,700yen  (77,000yen excl. tax)
 ユニセックス
 
ご注文から約12週間でお届け
 受注生産
 
 

 


Design

 真鍮の丸菅に結える靴紐

 
 靴紐を結える穴は靴紐だけのものなのか。そうでないとすれば、他にどんなものを通すと美しく映るのか。機能性を保ちながらも革新的なデザインを生むには、“革靴”の概念を一旦端に置いてみることが必要でした。“当たり前”を疑って見る。その先にある“新しい当たり前”にワクワクする。作り手も、使い手も。好奇心に満ちた子供のように自由であれ。

 
 
 
翻るトゥに見る丘陵

 
 地面から天に向かい翻る革底の厚みは約5ミリ。どこまでも続く丘陵をイメージしたそのいびつな線は弧を描く。つま先を覆うプロテクター。足元の景色にあなたは何を見るのだろう。

 
曲がりくねり
積み上がるヒールの層

 
 二つに折られた底用の革が幾重も積まれている。よく見てみるとその一つ。谷折られた箇所に空洞がある。素材が厚すぎて曲がりきらなかったその隙間から風が抜ける。隙間は素材の通排気製を助け、重がかかると潰れてクッションとなる。その様はまるで道理に抗わない自然界の成り立ちのようでいて、逞しく、慎ましげだ。織りなす地層が足裏と地面を繋ぎます。


Materials

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“ニベ革 & カーフ・レザー”
その対比の面白さと、美しさについて

  一つのデザインをさまざまなマテリアルで仕立てた時、それぞれが違った美しさを持った靴になり、いつも興味深く出来上がりを観察しています。革の肉に近い部分を表皮として使用したニベ革は“ジオラマ”と命名。長く不均一な毛足が特徴的でプリミティブな印象。

その対極にあるカーフ・レザーは、イタリアGUIDI & ROSELLINI社製の“ヴィテッロフィオーレ”。きめ細かな本流の美しさを持つマテリアル。その両者で出来上がった本作の対比をお楽しみください。   

 
環境に配慮した、
人にも地球にも優しいライニング


 靴のライニングとは、デザインとなる革の裏に配置され、使い手の肌に触れる部分です。あまり見えない部分なので、おざなりになりがちな箇所ですが、そこには型崩れしにくく、かつ柔軟な革が求められます。ポルティラ・ライニングはそのスペックを持ちつつ、また、環境に配慮した製造方法も特筆すべきものがあります。 

 
 

 

 
95%をレザーで占める理由 

 
 本製品に使用される革の割合はおよそ95%を占めます。(残りの5%はソールや手縫の紐など)。そのうちの約50%はアッパーのパーツに。残り約50%はソールやヒールといった底周りのパーツに分けられます。すべてのパーツに使用される革は吸排出性に富み、汗を吸いやすい性質を持っています。

 
 
 

靴の95%をレザーで占める理由

軽量で耐摩耗性に優れたビブラム社製モアフレックスソールを採用

 
におわない靴中の秘密と
足なりになってくれるミッドソール

 
 本製品には、足の裏が触れるミッドソールに、約4ミリ厚のフルタンニンレザーを使用しています。植物の渋でなめされ牛の革は、匂いのもとである汗を吸収し、分解する効果があります。また水分を含んだミッドソールは柔らかくなり、体重のかかった部分を押し下げるので、履き手の足の形に馴染んでくれます。
 
 


Technique

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“テラ・ソール”
あくまで抽象的なその凹凸

  ラテン語で地形という意味を持つ言葉“テラ”。地球上の自然が織りなす凹凸を表現しようと出来上がった本作のソールに“テラ・ソール(Terra Sole)”と名付けました。約5ミリ。ぶ厚い革製のソール素材を水に潜らせ、乾燥を待たずして加工し形成させていきます。

曲げる。結える。積み上げる。あくまでモチーフ付に対し抽象的に表現されたそれが、想像力を掻き立てます。手仕事ならではの手法を用い形成された、唯一無二のレザーソールをお楽しみください。
 
 
 
 

 
Story

 
 

 
 

空から見下ろす景色と靴と

 
 
 
 靴作家×手仕事×スニーカー。
3つの要素を掛け合わせたとき一体どんな作品が生まれるのだろう。
創作の始めに思い描いた旅の地図。漕ぎ出した船。不安と高揚感を抱えたその航海は思わぬ方向に舵を切りました。
 
“景色”を革靴に投影すべく、
新しく出来上がったマテリアルに“ジオラマ”、曲がりくねったソールには“地球”(テラ・ソール)と名付けました。
創作の進行中は、革靴ではなくジオラマを作っているような、鷹になり滑空をしながらそれを眺めているような、今まで体験したことのない不思議な感覚が常に宿っていたような気がします。
 
 
 
 
 
 
 
 

Size

 

長く履くためのサイズ選び

  横幅、甲周りとやや広め。履き口が足首をしっかりホールドしてくれるので、ハーフサイズ大きいサイズでも問題なく履いていただけるのでは。試着例:身長170cm男性で、いつもの靴のサイズは革靴で25.5cm。厚い靴下を履く場合は26.0cm。スニーカーで26.0cm〜26.5cm。本品26.0cmでほんの少し余裕がありますが、履いた時にアッパーが膨らまず綺麗に見えるのと、紐をしっかりと閉めれば踵が
浮かないことからこのサイズでOK。 26.5cmでも十分履けますが、革が伸びてきたときに靴中で足が動きそうなので選択しませんでした。25.5cmだと素足か薄手のソックスでなら、靴が膨らんで見えず履けそうな感じで、履きこむと革が伸びてぴったりになりそう。ただ、厚い靴下で履くと少し窮屈かも。結果26.0cmを選択。
 
 

Spec


 
kokochi sun3|THE LANDSCAPES
 
製法:マッケイ製法
 
アッパー:牛革
ライニング:ポルティラ・ライニング・牛革
ミッドソール:牛革
ソール:牛革・ゴム
 
*製品により個体差あり

Repair

 

リペアをしながら長く履ける革靴の育て方。

 

 履き続けるうちに、減ってきた踵のゴム部分や、つま先の革底の穴あき。またアッパーのミシンステッチの飛びなど。使い込むほどに起こる、大小様々なトラブルはお気軽にご相談ください。まるで足のように機能してくれるように育った革靴を、リペアを施しながら、10年、20年。と、ご愛用ください。*リペアをご希望の方は、コンタクトフォームよりお問い合わせください。

  
 

Gallery


kokochi sun3|THE LANDSCAPES
 
拝啓、郷愁
“箱庭”に詰め込んだそれぞれの景色

   
 
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