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始まりは
工房まで遠くて通えない
未だ見ぬ靴教室の生徒のために作った
1足の靴からでした
 
 
靴作家・森田圭一
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
靴の教室より

 
 こうべくつ家という工房では、靴教室を実施しています。生徒は1足の靴を、約40時間、何日もかけて完成させます。1日5時間・月に1回通えば、完成までに8ヶ月を要しますので、遠方からはとても通えません。そこで「出張・いちにちで作れる革靴の教室」なるものを企画しましたが、今度は私が出向くわけで、移動距離が限られます。もっと多くの方々に、靴を作る楽しさを知っていただきたいと、思いついたのが2018年。 BUILD を立ち上げるきっかけとなりました。
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 当初の BUILD のオーダースタイルはこう。イベント先の店頭に並べられるのは、試着用サイズ・サンプルと、A2サイズの積み上げられた革。その他パーツ。お客様は、その中からアッパーの革を選び、自らがカット、ソールを塗り、それらを箱に入れます。その後、箱内のパーツは工房で組み立てられ、靴となり、再びお客様の元へ。お客様が箱を開けたときには、靴が完成しているという仕組みで、様々な店舗で実施させていただきながら、未だ継続中のイベントとなっています。
 
 新しいオーダースタイルを用い BUILD を展開する際に、一番気をつけたのがデザインでした。脱ぎ履きが簡単で、どんなコーディネイトにも溶けやすく、履き心地が良い靴。そして価格的にも程よい靴。これらを満たすための素材の選定や、構造の試行錯誤に出来上がったアイデアは、意外にもメインブランドである kokochi sun3 の思いを受け継ぐものでした。
  
 
・ここからは、開発ストーリーをご覧ください。
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
悲鳴をあげた足裏と膝

 
 コーディネイトのバランスを整えるのが靴の役目だと思っています。私は上半身がタイトで、下半身がワイドなコーディネイトが好みなので、kokochi sun3 というブランドでは、大きく見えるデザインの靴を、多く作っています。それでも、ときにコーディネイトに変化をつけたくなる時があり、華奢な靴を履いてみたりすることもあります。ソールの薄い、華奢な靴でしばらく歩くと、足の裏に石が当たって痛く、さらに歩くと膝が痛くなります。美しい見た目にもかかわらずもったいない…。華奢でシンプルなデザインながら、履き心地にも配慮した靴は作れないものかと、はたと閃いたのが BUILD を作るきっかけでした。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 痒いところに手が届きすぎる靴

 
 靴を作るには木型が必要です。そこにデザインを乗せ、ソールなどの各パーツの素材を決め、製法を決めると新しい靴(新作)が出来上がります。それらをどう組み合わすかで価格も決まってきます。華奢でシンプルなデザインにも関わらず、履き心地が良く、長く履ける革靴を作りたい。と、思ってはみたものの、一体どこから手をつければいいのやら。痒いところに手が届きすぎる靴の出発点は、意外にも人の目につかないミッドソールからでした。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
薄く見せながら厚く保つ

 
 華奢な雰囲気を保ちながら、いかにクッション性を持たせるか。その答えは、メインブランドである kokochi sun3 のミッドソールにありました。アウトソールと中敷の間にあるそれはショルダーと呼ばれる、厚さ4ミリもある牛革を使用していました。靴の中にあって、外からは見えない部分に分厚い革を施すことで、クッション性を確保しながら、華奢な雰囲気を保つことができる。一石二鳥。見た目の華奢な雰囲気と、履き心地を得た瞬間でした。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
ポルティラとの出会い

 
兵庫県たつの市にある「タツノラボ」は、日本全国で増え続ける野生獣の皮をなめす、小さなタンナーです。有害な重金属や化学物質を使用しない、環境負荷を抑えた、その独自のなめし製法でできた革は、赤ちゃんの肌に触れても安全なもの。「マットなスムースレザー、革の繊維に少し空気を孕んだ、ふわりとした肌触り。」そんなマテリアルを探していたときに見つけたのは、タツノラボが作る、ポルティラと呼ばれる革。それは、環境にも肌にも優しいという、大きな、大きな副産物をブランドにもたらせてくれました。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
靴がつないだ人と人 

 

 神戸にある工房は、定期的に店舗として営業しています。そんなある日、何気にディスプレイしていた BUILD がお客様の目にとまりました。店頭に立っていた私が「新しいオーダースタイルの靴ブランド」であることの説明させていただいたところ、お客様から意外な反応が。それは「作ることには興味がない、でもこのデザインが気に入った」と。さらに試着され「華奢なデザインなのに、底が厚くて疲れにくそう」と、ご購入(オーダー)いただきました。
 
 神戸の工房まで遠くて通えない、未だ見ぬ靴教室の生徒のために作った1足の靴が、とあるお客様の一言でブランドになりました。BUILD という靴をとおして、人と人が繋がっていく奇跡を、信じることにしようと思います。工房より、靴作家・森田が、一足、一足、丁寧に作り、お届けいたします。
 
 
 
 
 

BUILD with Portierra

BUILD with Porteirra

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